僕は世界一周をした。
日本にいるだけでは決して知ることのできないことをたくさん知った。
たくさんの国を見て、色々な言語を使って、圧倒される景色を見て。
ただ、それだけでいいのだろうか。
旅は人生の全てではない。
旅から帰っても人生は続くし、むしろその先にはもっと辛い出来事が待っているかもしれない。
僕の人生は小説ではない。これからもずっと続く。
この先、考えもしないような辛いことや悲しいことだってきっとある。
きっと投げ出したくなることもある。
「ここではないどこか」へ逃げたくなることだってあるだろう。
現実から目を離してばかりではいけないんだ。
旅は日常を忘れ、自由に世界を回ることができる。
しかし、それだけではいけないのだ。
そう考え、
僕はとりあえずまた旅に出た。見たくば歩けよ、世界は広し
番外編 世界一周、その後のお話。
夕日の国、ミャンマー編
「私の名前はター。小さな街で家族とレストランをやっています。
お祈りに来る人や観光客とお話をしては、私もいつか遠くへ行ってみたいな、と思っています。
それでもなかなか旅行に行くことはできなくて、今は旅の人からお話を聞くことが楽しみです。
外国の人も多いけれど、私は英語が苦手でほとんど話せません。
お母さんは英語が話せるから、外国の人の話はお母さんに訳してもらって話を聞いています。
ある日、少し年上の外国人の男性がお店に訪れました。
顔立ちが似ているから、アジアの人、特に日本人は最近多くいるので、たぶん日本人だったと思います。
暑い日だったので、彼は道中で知り合ったという友人と3人でビールを頼みました。
私がビールを運んで行きました。
その時私は、なんだかこの人ともっと一緒にいれたらいいなと思いました。」
またはじめちゃいました!!
このブログ!!
世界一周が完結したんだからもう辞めておけばいいものの、その後の旅の話も書きたいという内なるアラタ君の要望と、一部の変態読者のために、もうちょい続くことになるこのブログ!!
もともと、全然更新してなかったくせにやる気になると手が止められないんだから!この気分屋さん!
というわけで、今回は
「夕日の国、ミャンマー編」
と題しまして、私が世界一周から帰国した後の旅についての記事です!
世界一周から帰国したのが、2010年12月28日。
そして大学に復学し、一年後の卒業旅行のお話です。
卒業旅行は友人と一緒に行く事が多いような気がしますが、そこはワタクシ!
なんといっても、休学をしているために同い年の友人はみんな就職してしまっているし、残った変態留年・休学生に「一緒に軍事政権から民主化が始まったミャンマーを見に行きませんか?」と聞いても「えー☆ネイルわれちゃいそー☆」と、いうことなのでやっぱり一人旅!
世界一周中にも実はミャンマーは訪れていますね。
しかし、それはタイから日帰りで入れる、ほんの一部の地域でした。
最強にて至高と言われる日本のパスポートを持ってしても、ミャンマーはビザが必要で、それもそれなりに準備が必要な国なため、深くまでは訪れることができない国でした!
「アジアで最も人が優しい国は?」
と聞けば、旅人たちは
「ラオス!」
と答えます。
しかし、「実はミャンマーが一番」ともよく聞きます。
日本人に似て、勤勉な民族と知られ、勉強熱心で、優しい国。
それがミャンマーです。
僕が行った時にはちょうど民主化が認められてきた時期で、国が自由になりはじめ、現地の人からたくさんのアウン・サン・スーチーグッズをもらいました。

一年ぶりの海外旅行。
久しぶりのアジアのカオス。
いやー、たまらん!!
来たこともない所に来た時のドキドキ感!
目の前の人間がいい人間なのか悪い人間なのかわからないスリル!

筆者は世界一周帰国後ラーメンの洗礼により太りました。
ということで、ミャンマー編!!
いつもな長々と一つの街ごとに記事を書いていくけど、今回はミャンマーという国で一つの記事だ!
今や世界の注目の的となっている、旧首都ヤンゴンへ到着。
ヤンゴンで飲んでいたら、日本語を勉強しているというミヤウンという友達もでき、幸先いいぜ!
そこから一気に北上し、古都マンダレーへ。


やはり、アジアといえば、マーケットですね。
みなさんとても友好的で写真も撮りやすかったし、言葉は通じなくても交流ができるんですね。

この国は女性が働き者な気がしたな。
男性は結構サボっている人が多いような。
そして、みなさん教科書で習ったことがあるだろう、エーヤワディー川!
このエーヤワディー川下りの船があるのです!

エーヤワディー川下りをしている最中に撮った夕日の写真。
ミャンマーは夕日がとてもきれいに見える国として有名。
本当に綺麗なんです。
そして、バガンという街。
あまり有名ではないけれど、世界三大仏教遺跡と言われる遺跡。
まあ、いかに素晴らしいか写真を見てもらおうか。

出ましたね、当ブログ定番のセルフタイマーバックショット。
このRPG感を出したくて出したくて。


延々と広がる平原に寺院が散在しているというなんとも荘厳な風景。
これがすごいんです。
ちなみに僕はレンタサイクルでひたすら平原を駆けずり回ったんですが、朽ち果てているような遺跡の寺院から、今でもたくさん人が集まる寺院まで。
平原に祠やら、街があるようなRPGのような世界が延々と続く。
しかし、このバガン実は世界遺産ではない。
仏教三大遺跡のアンコールワットとボロブドゥールは世界遺産なのに、なぜバガンは世界遺産でないのか!
アンコールワットとボロブドゥールは実は放棄され、ジャングルに埋もれてしまっていた遺跡なのです。
それが再発見され、すごい!すごい!となり世界遺産になりました。
一方、このバガンは表舞台に出ることは少なかったものの、ずーっと現地の人に祈りの場として、朽ちることなく今まで存在しているのです。
その歴史たるや約1000年。
1000年人が使い続けてきた寺院のため、その都度修復され、ずっと利用されてきたのです。
1000年前から、今もずっと人の手が加えられているため、遺産としては選ばれていないのです。
出ましたね!久しぶりの地理学科トーク!

この少女たちがしているほっぺたの白い粉。
これはミャンマーでは女性はみんなしている、清涼剤&日焼け止め&化粧品&おしゃれなんです。
なかなかいいですよね。
この化粧品のことを「タナカ」といいます。
日本の田中とは関係ないらしいです。
そして最後に向かったのが、きっとみなさん何かで見たことのある、「ゴールデンロック」というもの。
ここへ向かうのがなかなか面倒でしてね。
夜行バスを乗り継いだり、乗り合いバスの屋根の上に乗ったりしてたどり着きました。
このゴールデンロックは山の上にあるのですが、その麓の村で一泊しました。
なかなか英語も通じなかったんだけれど、のどかでのんびりしていて、暑い中ビールを飲むのが最高でしたねー。
そういえば、ある家族経営のレストランで、女の子が僕の事を好いてくれたみたいでした。
素朴な国だと思ってたけど、恥ずかしがりながらもアプローチしてきて、そりゃ嬉しいですよね。
英語は話せなかったみたいだから、周りの人が訳して気持ちを伝えてきたのでなんだかこっちも照れくさい。
道中で出会った友人と一緒にいたけれど、ビールを飲みながら冷やかされたり、お店のお母さんからも日本へ連れて帰ってくれなんて言われてね。
旅立ちの朝、バスの出発まで少し時間があったので、またお店に顔を出したら、なんだか少し泣かれちゃって。
いい出会いだったので、バックパックにつけていた日本のお守りをあげました。

落ちそうで、落ちないこの岩。
そして、その上に建てられた仏塔がなんとも不思議。

よく見ると、気持ち程度に支えられていることがわかりますね。
なるほど、これがゴールデンロックの秘密だったわけだ!!
一つの記事で終わらせてしまったけれど、ミャンマー編いかがだったしょうか。
なによりもすごいのはやっぱり夕日の素晴らしさ。
この国のどこにいても夕日の色が僕たちがいつも見ている夕日とは違う色でした。
いやー、いい国だったな。
アジアに行きなれた人でも意外といったことのある人が少ない国。
おすすめです。
「彼はお昼ご飯も、夕ご飯も私のお店にきてくれました。
その度に冷やかされたりしたけれど、私はとても楽しかった。
旅の人だから、ずっとここにいることはないとわかっているけれど、明日旅立つと聞いた時には悲しかった。
もう来ないと思っていた日の朝、彼はまたお店に顔を出してくれました。
出発前に少し時間があって来てくれたようで、これが最後なのかと思うとなんだか少し泣いてしまいました。
言葉は通じなかったけれど、無事に帰れるように祈って、私がつけていた花冠を、彼の腕に巻いてあげました。
すると彼は、バックにつけていた木彫りのキーホルダーをくれました。
別れの時、ペンを借りて、彼のメモ帳に一言だけ書かせてもらいました。
英語はわからないので、ビルマ語で書きました。
きっと彼は読めないのでしょう。」「おー!ミヤウン!偶然会ったね!またヤンゴンに帰ってきたよ!!」
「アラター!ミャンマーはどうだった?これから日本に帰るのかい?」「そうなんだ!今ゴールデンロックから帰ってきて、もう日本に帰っちゃんだよ。」
「そうかー。帰ったらメールしてね!ゴールデンロックはどうだった?」「あれすごいねー!お坊さんも尼さんもたくさんいて、すごい雰囲気だったよ!」
「僕も実はまだ行ったことがないんだ。でもいつか行ってみたいな。」「そういえば、そこで女の子に好かれちゃったみたいでさー。いい思い出だったんだけど。」
「アラタ、ミャンマーだと結構いい男だと思うよ。これ本当。」「日本じゃどうにもなんだけどな・・・。それで、別れ際にメモ書いてもらったんだけど、読めなくてさ。読める?」
「んー?お!アラタ色男ね!女たらしだ!!」「なんだよ!なんて書いてあるんだよ!教えてよ!」
「これはね『あなたのことをずっと忘れません。』って書いてあるの。」
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一言:っひゃー!恥ずかしいー!!
加筆が多分に含まれていますが、だいたい実話です。
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theme : 世界一周
genre : 旅行