さあさ、それでは世界一周ブログの真骨頂である
旅行の記事を書いていくぞー☆
今の
ブログ上の僕の現在地は、南米のパタゴニア。
そして、今回はパタゴニアから北へ大移動する記事です。
ちなみに前回の記事はこちらです→
『絶景』風と氷と尖峰フィッツロイ エル・チャルテン さあ、それでは本編のはじまりはじまり☆

こちらはエル・チャルテンの宿で一緒の部屋だったノルウェー人が持ってたノルウェーの旅行雑誌。
偶然その雑誌で日本特集をやってたので見せてもらいました。
なんとその1ページ目がこれ。秋葉原です。
「3F:成年向け同人ソフト 大人だけの世界!!あえぎ声の空間。」
と書いてありますますね。
きっとこれはノルウェーではるるぶ的な旅行雑誌のはずです。
日本語がわからない人にとってはかわいいアニメととらえられるかも知れませんが、日本語話者としてはちょっと複雑なものがありますね☆
ちなみに2ページ目にはコスプレで、3ページ目に京都がありました。それ以降のページに相撲とか浴衣とかこけしの紹介がありました。
あえぎ声の空間>京都・相撲
でした。
なんか・・・なんか・・・!!!!確かに間違いではないけど・・・さ・・・!!!!!!

僕がこれから目指すのは、とにかく北。
ついに南の果ての、草原と荒野のパタゴニアを脱出します。
ここから北に向かうには、一度南へ、エル・カラファテに戻り、そこから大西洋側を通る、「ルート3」を通るのが一般的です。
しかし僕が通ったのはこのルートではないのです。

「ルート40」という道路。スペイン語で「ルータ・クワレンタ」。
これはパタゴニアの、いえ南米のど真ん中アンデス山脈沿いに南北へ貫く道路。
乾燥した南米大陸の内陸は実はまだまだほとんど街がなく、大自然の中をとにかくつっきる道なのです。
未舗装のこの道路を通れるのは実は年間4ヶ月程。
冬は道路が凍ったりして通れないのです。
しかし僕がここを訪れたのは11月中旬で、ピンポイントでルート40が通れるようになった時でした。
実はこのルート40も行ってみたかったところ。
旅人の先輩のブログを見て、その景色が僕には忘れられませんでした。
野生の動物だっていたし、一面バッタがいたりのすごいところでした。
と、いうことで、今回の記事でパタゴニアは最後になります!!!
題名にもあるように、
バスで57時間、北上3000km の記事です。
では先に言っちゃいましょう。
今回の移動の図をごらん下さい。
まあ尋常じゃない移動距離なのはわかるよね。 もはや本来飛行機で移動する距離!!!!!!!!
比較に同じ大きさで日本を置いてみたけど、日本列島より長い距離を一気に北上しました。
startと書いてあるエル・チャルテンからひたすらgoalのチリの首都サンティアゴまで行っちゃいます。

ということで、絶景のエル・チャルテンを出発です。
この40号線を通るバスは少なくて、時間もかかるのです。
舗装されていない道を行くこのバスに乗るため、僕は余分に2泊を費やしいざ北上。
写真を見てくれればわかるけど、もうその広すぎる荒野!!!
なんだか空が近いような気もしますね。
こんな広すぎる大地を、1台のバスが走っていくのです。

途中の休憩所での写真。
休憩所って言っても、出発からたぶん6時間くらいたってます。
この休憩所には一つの小さな家がポツンとあるだけで、老夫婦がここで暮らしていて、バスの休憩所としてちょっとした商店をやっています。
たぶん
隣の家に行くのに500kmぐらいかかると思うよ。

定番のバックショット。
この写真は僕の世界一周の旅の中でもトップクラスに好きな写真です。一番好きな写真かもしれない。
遠くにはアンデス山脈。
そしてそこから流れてくる超自然的に蛇行してきた川。
深い青の空。
近い雲。
野生動物。
もうね。ここは本当に鳥肌が立つほど感動しました。
まったく人の手が入っていない自然というのは、実は世界にはもう少ないのです。
しかし、ここの自然は本当に広すぎた。
こんな地平線はきっと日本では見れないだろうし、こんなに自然的すぎるものもなかなか見ることができないしでしょう。
僕は地理を学んでいる人間なので、地形とか樹木、川、山、氷河に興味があって、覚えが多少あります。
しかしここまで純粋に自然の力でつくられたものは初めて見ました。
地球が生まれてから繰り返されてきた、数千万年単位の自然の輪廻がここには今もありました。

とにかく地平線をずんずん北へ行きます。
そんなわけで大移動初日はペリト・モレノという小さな街に滞在。
夜に未舗装の道路を行くのは危険なのか、それともリャマみたいな野生動物を轢く可能性もあるのか、まあとにかく知らないけど「また明日の朝ここで集合ね!!」とバスの運転手に言われて一時解散。
ここは小さな村で、観光地ではなく拠点としての村といった感じで、宿泊施設はあまりありません。
もう一度言います。
宿泊施設はあまりありません。それではこの日の僕の宿をご紹介いたしましょう!!!!
こちらッ!!!!!!!!!
野宿です。 ええ、宿がとれませんでした☆
少し探して宿が取れないとわかった僕は、すぐに野宿を決断!!!
見てよこの写真!!!!!
「文明が滅んだ後の荒廃した世界で星空を見上げる少年」というテーマをもってしって野宿を楽しんじゃってるからね!!!
実は僕は世界一周で野宿らしい野宿をしたことがなかったんだよね!!!
バスターミナルとか空港とかじゃしょっちゅうだけど、夜空の下で寝るってのは、砂漠でキャンプした時ぐらいでさ!!!
しかも広大なパタゴニアの大地で野宿なんて、
これほど中二病心をくすぐる環境はないよね!!!!

見上げれば落ちんばかりの星空の下で野宿なんて最高にかっこいいじゃない!!!
南十字星も見えて、この時点でテーマは
「文明が滅んだ後の荒廃した世界で南十字星を目指し旅を続ける少年」になったわけでこんなかっこいい野宿なんてないじゃない!!!
まあまあ、さすがにまだパタゴニアだから
結構寒くて風が強いんだけどさ。
それで風除けに廃棄されたブルドーザーの前にちょっとした寝袋を敷いて、体をあっためるためにワインを一本買ったんだよね!!!
まあオレワインオープナー持ってなくて飲めなかったんだけどさ!!!!!それでも「文明が滅んだ後の荒廃した世界で南十字星を目指し旅を続ける少年」のオレは野宿を満喫して寝床についたのさ!!!
まあ問題は翌朝だよね☆
もう一度現在地の整理をするよ☆
寒゛い゛。 いやもう本当オレ朝起きれて良かったよ、マジで。
下手したらこれ
目覚めなかったんじゃないの?文明が滅んだ後の~とか言ってたけどやっぱ寒いとこには文明がないと住めないよこれ。
朝起きたらその辺でめっちゃ犬鳴いてたし、もう尋常じゃなく寒いし、栓の開かないワインは
ただの荷物になったし・・・。
そんな感じで大移動2日目。
朝目覚めた時点で満身創痍だったためバスの集合場所のホテルでシャワーを借り、なんとか生命維持に成功した僕はまた一路北を目指します。

おそらく局地的豪雨でしょう。
竜巻かも?
昨日に引き続きこの日も朝から晩までひたすらバスに乗り続ける。
もう一面地平線の青い空と低い雲。
野生のグアナコという毛のないアルパカみたいな馬みたいなやつがたまにいたり、羊の放し飼いなのか野生の羊なのかわからない群れがいたり、とにかくこの日もひたすらバス。
そして一日バスに乗り、また次の街に来ましたとさ。
うおわぁ!!!!!また数行でオレの1日丸々苦痛バス移動が終わってしまった!!!!!!

こちらはちょっと都会っぽいですね。
ここは南米のスイスと呼ばれる街、サン・カルロス・デ・バリローチェ。
長いからバリロチェと呼びます。

湖に抱かれた街で高原のスイスに気候も風景もスイスに似ているとのことで、スイス系の移民が多く、街がスイスっぽくなったとか。
昨日の野宿の体を癒すために、ここではちゃんと宿を取り、しっかり野菜もある夕飯を取り、しっかり寝ました。
しかし、ここもあくまで通過点。
翌朝、僕はまたバスターミナルに行き、北上するためのバスを手配しました。
次に目指す街はメンドーサというアルゼンチン中部の大きな街。
バリロチェからメンドーサまでは夜行バスで22時間くらいだったかなー。
そんな感じでまた僕は1日ただひたすらバスに乗って北を目指しました。
ほら!!!!!ついにオレの1日が1行で終わったぞ!!!22時間バスに乗り続けた苦悩がここにあったはずなのに、1行で終わったぞ!!!!!!!
メンドーサはアンデス山脈への拠点の街で、またアルゼンチンワインの生産地。
なんとここにはワインが無料で飲み放題の宿があるという話を聞き、ぜひともそこに泊まろうと思って来ました。
夜行バスで朝にメンドーサに着き、翌日のチリの首都サンティアゴ行きのバスの時間を調べるためバスターミナルをうろうろしていました。
「Santia--go----!!!Santia--go----!!!」「ん?おっちゃん、サンティアゴ行きのバスかい?」
「おうよ!!サンティアゴ行きたいのか?すぐバス出るからもう今乗れるぜ!!!」「いやー、明日行こうと思ってるんだけどさー。ちなみにサンティアゴまでいくらだい?」
「んー、こんぐらいだけど・・・学生かい?じゃあこの値段でどうだ!!!」「(安い!!!)・・・なるほどなるほどー・・・。ちなみにサンティアゴまで何時間くらい?」
「国境が混んでるかどうかによるけど、6,7時間かなー。」「(思いの外近い・・・。ちょっとした気分でいける距離だな・・・。)・・・ちなみに景色はいい?」
「ばっちりだ!!!!!アンデス山脈を越えるルートだぜ!!!!!」「よしゃ!!!!!
おっちゃん!!!!!乗るわ!!!!!!チケット買った!!!!!」

そんなわけで急遽メンドーサの滞在を辞め、一気にチリまで行くことにしてしまいました。
このルートは旅人には有名なルートで、アルゼンチン-チリ間の国境でも最も景色のいいルートといえるでしょう。
アンデス越えといって、アンデス山脈を越える道でしかも綺麗な山々を横目に国境を越えます。
南米最高峰のアコンカグア山(6962m)も見えるコースなのです。

そういうわけで国境を越えます。
チリは動植物の持ち込みに関する制限が厳しく、ここの国境は荷物をよく調べることで有名です。
よく旅人の話では、日本から持ってきた梅干を没収されたとか、ナッツを没収されたということがあるそうな。
でも僕は荷物をX線に通されたくらいで、それほど厳重なチェックはされなかったな。
梅干持ってたしちょっと不安だったけど、どうやらラッキーでした。

ここがアルゼンチンとチリの国境。
アンデス山脈の山中にあります。
と、いうことで一度アルゼンチンはお別れ。
長い長い北上を追え、チリにやってきました。
パタゴニアからバスを乗り継ぎ、野宿で寒くて死にかけた雄大な荒野から、Tシャツで街を歩ける都会まで。
3000kmを一気に、日本列島1つ分一気に大移動した記事でした。大自然パタゴニアを越え、チリの首都サンティアゴまでやってきました。
ここまで全てバス。
バスに乗っていたのは57時間。お尻の肉がおいしそうに熟したわ!!!
あ・・・オレ何度かお尻食べられそうになってるからちょっとこの冗談きついわ・・・。
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一言:これでパタゴニア編が終わりということになります。
パタゴニアは僕の世界一周の旅の中でもトップクラスによかったです。
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